日本人がアメリカで生活していけるだけの職につくことは可能か? (7/22/00 に加筆)
Q :
初めてお便りします。 私は、某4年生女子大(国文学科)を卒業し、 商社で営業マンのアシスタントをして4年目になります。
語学力だけ身につけたら、アメリカで秘書でもやれるんじゃないかと 安易に考えていたのですが、留学について調べていくうちに、
就労ビザを取るのがどれだけ大変かということがわかりました。 大学か大学院で専門知識を得て、プラクティカルトレーニング中にスポンサーを探し、ビザを取るのがどれだけ大変かということがわかりました。大学受験時にも国文学か心理学かで迷ったくらいなので、
心理学を専攻し、子供相手のセラピーやカウンセリングの分野で働きたいと考えました。
学時代日本語教員のコースの実習で、 インターナショナル幼稚園に行き、子供たちと接し違和感なくとても仲良くでき、
彼らの純粋さに心打たれ離れるのが名残惜しかったものでした。 正式にカウンセラーやセラピストになるには、修士・博士を取得しないといとは分かっているのですが、経済的には2年しか学生をやる余裕がありません。
こちらの留学マニュアル本では、すでに学士を持っているなら、 専攻を変えて大学院に入ることは可能とありますが、
英語力も知識の面でも自信がないので、UCLAなどLA近郊(気候も地域としても
好きなので)の大学の心理学部に編入を考えています。 そこで大塚さんに教えていただきたいのは、下記の3点です。
アメリカの大学で心理学の学士を習得しただけで、日本人である私がアメリカで生活していけるだけの職につくことは可能なのでしょうか? 家庭の事情で、卒業後すぐにまた自活しないといけません。 セラピストやカウンセラーのアシスタントができれば一番なのですが、 究極そういう施設の事務職でもかまいません。需要はいかがですか? 私の母は、「カウンセリングなどのデリケートな分野だからこそ、 肌の黄色い日本人にアメリカ人が心を開くだろうか?日本人を雇うだろうか?」とい います。 実際働いてらして、人種差別などを感じることはありますか? この分野での日本人雇用に影響あるとお考えですか?
できるなら語学学校に留学し授業についていけるだけの英語力を身につけて、いきな り大学院で学ぶべきなのでしょうか?でもそんなことして、大学時代一般教養で3授 業(4単位×3)しか心理学を学んでいない私が、 レポートを書いたり発表したりの大学院の授業についていけるとはとても思えないの ですが...。
とし:
カウンセリングに限らず、人文系で生計を立てていくのは大変です。僕も約一年働いていますが、暮らしはとてもささやかです。(職場の同僚はほとんどが5ー15年のキャリアを持っています。もし彼等が他の分野に行っていたら、ちょっとした企業の管理職になっていると思います。家庭を持ち、それぞれの事情をかかえ、フルタイムで働く彼等には頭が下がります。)
アメリカの大学で心理の学士をとった後の就職についてですが、心理のバックグラウンドを活かすことのできる
職を得るのはとても難しいです。卒業後すぐに自活したいのでしたらやはり修士をもっていたほうが良いと思います。
もっと安定してる分野としては、ソーシャル・ワークがあり、これですと学士でライセンスがとれます。
くわしくは精神科医、サイコロジスト、ソーシャル・ワーカー、心理カウンセラーの違いを見てください。
また、ライセンスの必要のないもの、あっても州の規制外の分野(たとえばアートセラピー)では学士でも道が開かれています。学士をもち、アートセラピーのプログラムの所長をやっている人もいますよ。
知識のことですが、社会経験をつまれ、しかも心理学の授業を3つとられたのなら知識・経験の面ではアメリカ人とのハンデはな
いでしょう。特に、カウンセリングは一般的なことを授業でやりますし、結局は動機
と基礎学力が院での成績に響くので。ただし、英語とアメリカの文化に慣れるのに、
1年 ぐらいこちらの学部で心理をとるのは強くおすすめします。たいていの院は3ー4個
の心理の授業を出願条件のひとつにしています。TOEFLさえとっていれば、たいてい
の学部にはいれますし、英語学校はあまりおすすめできません。学部にいる間に
日本の奨学金に応募するのはどうですか?奨学金の締め切りは大変早く、一年前、と
いうのもあるので注意してください。
英語学校をおすすめしない理由は、英語は日本でできますし、英語があるていどで
きてからアメリカにこないと時間とお金のむだになるからです。 英語学校をおすすめする例外として、すでにかなり英語ができる場合(例え
ばTOEFL500-550点を持っているとか)と短期間で英語力を伸ばしてしまい(たとえば
、6か月でTOEFL500点近く取ってしまったとか)、「ああ、はやく実践(?)を経験
したい!」という人がてっとり早くビザを取るのに都合がよいです。
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*(以下7/23/00補足)それから色々な話しを聞いて見ると、英語学校についてはCase by Case だと
思うようになりました。アメリカで生活し学校に通うことによって、日本にいるよりも英語が上達するひとは
確かにいるらしい。
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