ロ ジャースの人間中心(クライエント/来談者) 療法
来談者中心療法(現在の人間中心療法)のロジャースの著書 "On Becoming a Person"
を抄訳します。常に原書を読む機会を持たないとスキナーにしろ、フロイドにしろ古典的なセオリストのことを大抵間違って覚えてしまうからです。
例えば人間的なアプローチで知られるロジャースが学部時代農学部で深く科学に親しみ、後にカウンセリングの効果、治療過程、しくみを厳密な実験で証明(解明)
しようとしたパイオニアになったことはあまり知られていません。そんな彼の文の一部をさっと要約してみました。あなたの思っているロジャースの理論と違うことが原著を読むきっかけになったらと思います。
さまざまな困難を抱えた人間が助けを求めて来談した時、私(C. ロジャース)は常に難問に直面します。私に十分な知識があるだろうか、リソースは?、精神力は?、技法は?--私にはこの人の助けになる何かを持っているのだろうか。
私は幾十年にも渡りこの問題に取り組んできました。それには私の全てのバックグラウンドをフルに利用することが必要でした--
コロンビア大学のTeacher's College [訳注:教育学部にて博士」、フロイドの精神分析からの洞察、Child Guidance
でインターンとして習得した技法、最新の臨床心理学(これには最も力を入れました。)、オットー・ランク(Otto Rank) の影響、精神社会福祉学 (psychiatric
social work) 等です。
しかし最も重要なのはカウンセリングセンターで、困難な状況に直面している人々を治療しながら効果的な治療法を少しずつ開発テストし同時に研究結果を反映し治療法をを改良、洗練していくことです。これは最も有意義であると私は考えます。
一般的な理論
私はどうしたらこの人を治療できるのか?いや、むしろ私はどうしたらこの人の発達を促す関係を結ぶことができ
るだろうかと考え抜いたのです。
私はは自己の経験から自分が物を深く学習したときは必ず人間関係という枠組みがあったことを思い出しました。
失敗例での説明:子供や親御さんを理屈で教育しようとした時です。これは一見とてもよいプランに見える「誘惑」でした。どうしたら人生で達成感を感じることが出来るか教えるとクライエントは一時的に回復するときがあったからです。
しかしその効果は長く続かずに、一時的な達成(の高み)から突き落とされたクライエントは更に悪化してしまいました。治療者とクライエントが人間関係を築いていな
かったからです。
クライエントはある種の人間関係が構築出来た場合自分のポテンシャルに気 づき、その関係を自己の発達に利用することが出来る。
その人間関係が本物であればあるほど効果的であると私は考 えます。(genuine in the relationship)
それは治療者が感情の仮面を被らずに自分自身の深い別の感情に気づくこと。そしてそれを言葉や動作で表現すること。これこそが本当の関係を結ぶ為の第一条 件です。
治療者が彼(彼女)自身のリアリティを提供することによってのみクライエントは自分のリアリティを追及することが出来ます。例え治療者がクライエントの行
動や態度に対するネガティブな感情を持っているとしても良い関係を結べると主張するのです。
出典: Carl R. Rogers "On
Becoming A Person" ISBN 0-395-08409-1 Chapter 2.
ほんの少しさわりだけを要約してみました。
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--> もう少しロジャース関係の文があります。